基金に加入している皆さまは、加入していない会社員の方にくらべ、年金額や支給条件などで次のようなメリットがあります。

■メリット1
 基金が支給する年金には、基本部分と加算部分があります。このうち、基本部分の年金である基本年金については国の年金を代行する代行部分に、基金独自のプラスアルファ部分の年金を上乗せしています。加算部分の年金である加算年金も基金の加入員だけがうけられる年金ですから、基金のない会社に勤めている方よりも、将来の年金額は有利になります。

■メリット2
 年金を上乗せするための費用(掛金)は、加入員の皆さまよりも会社が多く負担しています。これにより、基金に加入する皆さまは、充実した年金がうけられます。

■メリット3
 国の年金をうける条件のひとつに加入期間がありますが、国の年金は原則として25年以上の加入期間がないとうけられません。しかし、基金の年金は、1ヵ月以上の加入期間があればうけられます。

■メリット4
 会社の福利厚生に、さらに基金の福祉施設事業が加わります。慶弔金の支給や契約保養施設の利用、年金に関する相談など、皆さまのライフプランづくりを応援する福利厚生が充実します。







 厚生年金保険とは国の年金制度であり、厚生年金基金は企業が設立する企業年金制度です。
 厚生年金保険は民間企業で働く会社員が加入する国の年金制度です。一方、厚生年金基金は退職後の生活を豊かにするために、国の年金を補う年金を支給するという目的のもと企業が任意で設立する年金制度です。
 企業年金制度にはほかにも、確定拠出年金や確定給付企業年金などがありますが、厚生年金基金は、厚生年金保険の一部を「代行」するという、他の企業年金制度にはない大きな特徴を持っています。「代行」とは国の厚生年金保険の運用、年金の支払業務などの一部を、基金が国に代わって行うというしくみです。
 しかし、代行した部分の年金をそのまま支払うだけではありません。基金は、代行部分の年金にプラスアルファをつけて、国から支給する場合よりも多い年金を支給する決まりになっています。